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『すべての登場人物のファンになります。大人になりきれない傷ついた人々に送る愛ある作品。』
60年代?70年代の子供の描く未来の夢的な独特な世界感。
本当に子供が描いた見取り図のような夢の船内シーンやカメラを背負ったイルカ達、(時々丸窓からのぞく姿が最高にかわいっくて笑えます。)不可思議な海洋生物、昔っぽいベタなイメージそのままの潜水艦、あえてリアルを追求せずわざと作り物感をだして子供の夢ワールドに近づけようとしたセンスと努力がすばらしいです。
冒険王やら宇宙ステーションやら海洋生物学やら地底探検やらクストーなどにあこがれた愛すべき子供時代を思い出し本当にうれしくなってしまう世界です。
音楽もすばらしいです。
まずテーマ曲(シャーク・アッタク・テーマ)にやられました。特に乗務員全員がお揃いのユニフォームで昔のスパイ映画ののりで救出作戦に乗り出すシーンでの音楽の効果は見事でユーモア+うれしさもあまって思わず笑ってしまいます。
セウ・ジョルジによる60年代的弾き語りボサノバ演奏が全編にちりばめられていてヌーベルバーグ風小粋な感じで素敵です。
でも音楽や美術だけでなくきちんとねられたストーリーと脚本、キャラクターがあってからこそ生きてきているのがまさにウェス・アンダーソンの素晴らしさです。
笑いあり、涙ありで大人になりきれない傷ついた人々に送るまさに愛ある作品です。
毎回ながらウェス作品の登場人物のキャラの描き方の見事さにはホントまいります。
主役のビル・マーレイの演じる破天荒な船長は当然ながらウェス・アンダーソンファミリーといっていいオーウェン・ウィルソン、意外なおよびでない3枚目的役所なのに見事にはまっていたウイリアム・デフォー、かっこいい妻役のアンジェリカ・ヒューストン(女性からみてほれぼれします。ホントかっこよかった)、ケイト・ブランシェットなどなど豪華な顔ぶれ。
そしてどの役にもはずれなし。
登場人物全員が大好きになります。
すべての登場人物のファンになりました。
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