『タイトルだけは勉強になった』
タイトルは秀逸。
何の本かわからなかったけれど、タイトルに惹かれて購入。
内容は、「今は不景気でこれから一時的に株価は上がるかもしれないけど、それは一時的なものでその後に二番底が来るから、そのときにトヨタや三菱重工といった絶対につぶれない(?)会社の株式を買っておきなさい。欧州はオワタけどアメリカは最終兵器を隠し持ってるから、きっと景気回復はするよ。あと、これから中国やシンガポールの東方フロンティアが来るから注目。」というもの。
経済的な話しは、多分説得力があるのだろう。しかし、結論が「大企業の株式が底値をついたときに買え」って、素人でも思いつきそうな内容とは。それがわかってるけどできないから、みんな路頭に迷ってるんじゃないか?
床屋政談じゃないけど、おもしろいだけで素人向け、大衆向けの内容しかない。
算命学の話はおもしろいけど、著者は全くの専門違い。他の本で読んだ内容を引っ張ってくるって。。。
算命学を用いるなら、著者がそれを用いられ得るだけの人物であることを証明せよ。
経済の専門家(?)が算命学を語るから胡散臭くなる。逆に算命学の専門家が経済を語ったほうが、説得力があるのではないだろうか。
著者が途中でぶっちゃけているように、著者の「直感」であって裏付けのない予想ばかり。しかしこれが算命学の専門家の直感なら、多少は信用、、、できないか。
実績のある人物の「直感」なら信用できるが、いかんせん著者には実績もなく胡散臭いだけ。投資やってる人ってこんな人ばっかりなのか。
でも、タイトルのつけ方は上手いと思う。「2011年」という特定の年を持ってきて、しかもそれが本の発売の2年後という絶妙な年。この不景気で誰もが先行き不明な現状に不安を感じてるときに「2011年まで待ちなさい」と言われたら、思わず待っちゃうでしょう。
タイトルだけは勉強になった。
フォレスト出版 エ1,575円