『個人投資家必読?』
自分が投資を始めて数年したころ(2007)偶然出会った本ですが、今思うと(やや大げさに言えば)投資界の古典の一つになるかもしれません。
著者は経済関係の仕事(記者→ジャーナリスト)ではあるものの、大学の経済学者でもないし、証券会社のプロでもありません。一般の主婦(生活者)に近いと思われる方ですが、それだけに誰にでもわかるレベルで金融商品のからくりを教えてくれます。だからといって内容が貧弱かというと、未だこれ以上説得力あるプロ側の説明を聞いたことがありません。長期投資をするにしろ、短期の投機をするにしろ、一読をお勧めします。
まだ多くの人が(納得しないまま)プロにカモられている現状ですが、資本主義社会ですから時間がたてば市場が淘汰するのでしょう。
本書の難点を言うと、この2年間(?2009)で良い投資商品が増えて状況が変化しており、やや内容が古くなっています。来年あたり改訂版を出してもよいかもしれません。
ダイヤモンド社 エ1,575円