『自社の宣伝は極力控えた内容となっており,むしろ資産運用に対して積極的になって欲しいという作成者の熱意が伝わってくる。』
投資信託を始めたばかりで,自分の資産運用についての知識不足から本書を購入した。株式投資や投資信託については,一通りの知識はあると思っていたが,この本で紹介されていることで知らないことが多々あり,自分の知識不足を痛感した。したがって,本書はとても参考になった。
具体的に私が知らなかった点は以下の点である。
1.ETF投資
2.マンションの「遮音等級表」
3.確定拠出年金(個人型)
特に,確定拠出年金については,会社員で年21万6000円まで,自営業者で年81万6000円まで全額所得控除になるというメリットがあることをは,大きな発見であった。受け取り開始時期が60?70歳になるという制限はあるが,それでもこの税制優遇措置については,是非利用したいと考えている。
また,外国債券についての説明についても,「分散投資の手法として,外国債券を直接購入するのではなく,複数の外国債券を組み込んだ投資信託に投資するのも賢い選択といます。」と書かれており,外国債券の投資信託に投資している自分としては,少し安心した。
最後に,この本は,SBIグループが作成したものであるが,自社の宣伝は極力控えた内容となっており,むしろ資産運用に対して積極的になって欲しいという作成者の熱意が伝わってくる。そのため,逆にSBIグループに非常に好意的な印象を持った。
高橋書店 エ1,155円