『入門書とてしては難あり』
資産運用について大切なのは
「安く買って高く売る」という売買のタイミングではなく、
「長期的に捉えどのくらいのカネをどんな運用対象に投資するか」という
バランス(アセットアロケーション)が大事であることを説いている。
これは、ごもっとだと思う。
フツーの個人投資家がプロが跋扈する市場で、
買った売ったで儲けるのは至難の業だ。
そういった意味では、とても良心的な本。
ただ入門書としては、ややテクニカルな感じがする。
分散することは大事だが、参考例があまりに細かい。
A銘柄○%、B銘柄○%、C銘柄○%…というように。
投資経験がまったくない人には、とっつきにくいじゃないだろうか。
専門用語もあまり注釈なく多用されている。
資産運用の入門書としては、以下の二冊をお勧めしたい。
山崎元「超簡単 お金の運用術」
木村剛「投資戦略の発想法」
自由国民社 エ1,785円