『進みたい。でも変わりたくない』
(総合6/10点)
第20話「ずっと、このまま」★★★☆☆5/10点
なんだか微妙な雰囲気です。無理をしている姿と
カラ元気で誤魔化している姿など、近いはずが遠回りして
出口を見失っていくような危うさを感じました。
次第に本音が失われつつあり、ある意味、黒板に書かれた言葉が
確信を突いているようにさえ思えました。
第21話「どうしたって」★★★★☆8/10点
陰湿で遠回りな嫌味、中傷、妬み、自己嫌悪、暴言に暴力。
本心を隠した察しと思いやりが破綻し、文字通り見たくない部分を
洗いざらい丹念に魅せる痛々しい展開に目が離せませんでした。
演出にしろ、演技にしろ、思い通りに行かない憤りの矛先が
他に向かう甘さ、未熟さを痛切に描く製作陣の本気の姿勢が
ビリビリ伝わってきます。一見明るいED「オレンジ」の真意は
もしかしたらここにあったのかも。
第22話「君のいる風景」★★★☆☆5/10点
進路という明確な自分の行く先を題材に自分の気持ちと現実の壁の
隔たり、惑いを丹念に描いています。とりわけ見せ掛けの躁鬱で描く
似た者同士二人の温度差、空回り具合がさりげなく巧妙でした。
個人的に、女心は分からない。紙面媒体では気持ちが見えてこないなど、
確信無く、消去法で至る意思疎通の不明瞭さを批判しており感心しました。
キングレコード エ5,283円