『ひぐらしシリーズ最大の惨劇!』
面白くなかった映画を批評するときに、よく「学生製作レベル」などという表現をするが、正直、この映画をそんな風に批評すると学生製作作品がかわいそうに思えてくる。
それぐらいこの映画は酷い。
中学生が授業中に書いたような脚本に、幼稚園児のお遊戯会のような演技。まったく冴えない演出。演技、演出、ストーリーなど、どれをとっても誉めるべき点がまったく見つからない。
眠らずに最後まで見るのが至難の業だ。
一作目も酷い出来だったことは間違いないが、それでもまだ新鮮さで乗り切ることができた。しかし二作目となる本作では、前作と同じ方法は一向に通用しないということになぜ気づけなかったのだろう。
そもそも原作自体が穴だらけだというのに、それをそのまま映画化してアラが目立ちすぎてしまうということを誰も考えなかったのか?
おまけに、小学生でも「子供騙しだろ!」と笑いながら突っ込むような笑劇のラストはもう救いようがない。
続編を作りたいが為に、あんなろくでもないエンディングになったのは分かるが、少なくともまだ続きを作る気なら、スタッフ(特に監督と脚本)を入れ替えるか何かしない限り、おそらく映画はおろかビデオですら見る気が起きない。
この作品の存在事態が「ひぐらしのなく頃に」最大の惨劇であることは間違いない。
ジェネオン・ユニバーサル エ5,284円