『ブルゴーニュのロハスな暮らし』
金融系のキャリアウーマンであった著者が、ワインにはまり、フランスの会社に転職、そして遂にはブルゴーニュのドメーヌに嫁ぎ、マダムとなって生活する様子が描かれている。ボーヌ地方、サヴィニという村で、ドメーヌの切り盛りや子育てに、充実した日々を送っている著者の日記風という形をとっているが、日常の様々な事が書いてあって、ワイン作りの本場の生活を垣間見る事ができる。
大変に自然の恵みの豊かな所らしく、野菜、ジビエ(野生の動物、狩猟で捕れる鳥やけもの)、川魚、そして世界一のワインがある。季節ごとに様々な料理が現れ、我々の目から見ると非常に羨ましい感じがするが、本人は”田舎暮らし”と言っているところが面白い。まあ、実際田舎なのだろうが、都会のキャリアウーマンからこうした生活に入って、旦那様や子供達に恵まれ活き活きと暮らしている様子が素晴らしい。
この本では、ドメーヌという”中小企業”の厳しさ、ワイン作りの厳しさについても書かれている。ブルゴーニュの大学でも勉強したというだけあって、そういった事を見る目も確かだ。
巻頭の美しい写真も見所。
青春出版社 エ1,470円